台湾の24時間営業実態はどうなっているの?
まずは、台湾のコンビニの特徴を見てみましょう。
台湾のコンビニの特徴は、「タバコ、酒」、「飲料、アイス」が売り上げの半分以上を占めています。
その他に学費、税金を払う窓口にもなっているのです。
その一方、夜市等があるため、お弁当の販売が少ないというのが、日本との大きな違いになります。
24時間営業のために、個人商店のように夫婦できりもりしているというところがほとんどです。
従業員は、主に20歳代くらいのパートやアルバイトになります。
日本と同じように、24時間営業ということで、オーナー夫婦にはかなりのストレスがかかっているようです。
コンビニに関わる人々の声を集めてみました。
「24時間営業ということで、責任が重く、電話が鳴ると問題処理をしなければならないから、海外旅行に行くくらいしかこの仕事から離れる方法がない。」
「以前はシャッターをおろしたら、店は終わりだったけれど、コンビニは何かあれば連絡が来る。」
「サラリーマンとくらべ、仕事にきりがない。」
「深夜に何かが起こることが多いので、ストレスになる。」
「強盗が来たら、どうしようと思うとストレスになる。」
「夜勤のバイトが来ないことがあって、ストレスだ。」
「人手がないと、自分がいかなければならないので、たいへん。」
このように、夜勤が来ないと、夫が代わりに行くことになるようで、それが重なれば、大変なストレスでしょう。
やはり、台湾でも24時間営業ということが、きりもりする家族にとって、大きな負担になっているのが、人々の声から見えてきます。
台湾における24時間営業のコンビニ経営の実態は良いものとは、言えません。
個人店とコンビニの働き方を比べよう
台湾において、個人店とコンビニ、どちらも夫婦できりもりしているとして、その実態を比べてみましょう。
家族経営の個人商店ですと、従業員を雇わないでも経営でき、忙しい時にだけ、外部の人を雇うという柔軟なやり方で経営可能です。
しかし、コンビニの場合は、常にアルバイトを雇っていなければなりません。
コンビニは、従業員にマニュアル化された仕事内容を覚えてもらう等、従業員に依存しなければならず、従業員あっての商売です。
次に深夜営業ということが大きな違いです。
個人商店の場合、屋台でしたら、深夜営業はあるでしょうが、夜のみの商売ということもあり、うまく家族できりもりしています。
しかし、コンビニですと、営業時間が長いので、外部の従業員(アルバイト)に深夜勤務を任せますが、いきなり休まれるという事があり、そのような時は夫が代わりに出るようです。
この深夜勤務が上記の人々の声でもわかるように、夫の心の負担になっていますので、支える妻にとっても心苦しいものでしょう。
このように、台湾においても、24時間営業ということで、コンビニ経営は家族に大きな負担を課すことになっています。
日本においてと同じように、オーナー家族は、24時間営業に、心身共に大きな負担が掛かっているのです。
この負担をどのように軽くするかが、大きな課題でしょう。