24時間営業をやめる理由とは
大手のファミリーレストラン等が24時間営業をやめるという動きが始まっています。
その理由は、何でしょうか。
理由は、2つあります。
まずは、深夜営業にかかる光熱費を多くの人が集中するランチタイム、ディナータイムに掛けるようにし、その時間帯の従業員の数を増やし、充実したサービスを提供するためです。
また、従業員のはたらく環境を良くするということも理由で、深夜の時間帯は、しっかりと体を休め、ランチやディナーの時間に頑張ってほしいということでしょう。
早朝や深夜の営業時間短縮も進めているのも、その理由からです。
もう一つ理由は人手不足です。
大手牛丼チェーンの深夜営業の際は、たった一人で店をきりもりするという「ワン・オペレーション」の常識化が問題視されていました。
そのような状態になるのは、人手不足のためです。
それは、ファミリーレストランにも言えることで、人手不足が続く中で、働き手を見つけるには、より高い給料を払わなければいけません。
それよりは、深夜営業をやめて、浮いたお金で、昼や夜の忙しい時間帯の働き手を増やす方が効率良いのでしょう。
それに、昼、夜という時間帯の働き手を募集することもできます。
このように、深夜営業には、かなりのコストが掛かっていたのです。
でも、それに見合うような売上ではないのでしょう。
私たちは、深夜にファミリーレストランが開いているのは当たり前のように思っていました。
しかし、ここで、見直すべき時が来たのでしょう。
ムダを省いて、本当に必要なところにお金を使った方が良いという事です。
そのようにすることで、消費者の当たり前は減りますが、深夜にファミリーレストランに行くと言うのを控えるのは、さほどむずかしいことではありません。
企業リスクについて
24時間営業をやめると、売り上げが落ち、企業としては、リスクを背負います。
しかし、ここで、企業として、大切なものを得るのです。
それは、何にも代えがたい従業員の心身の健康。
企業にとって、大事なのは、お客様だけではないのです。
今までの24時間営業で、どれだけの従業員が心身の健康を害していたでしょう。
また、従業員の家族にも、大きなしわ寄せがあったはずです。
可愛い子供達との時間を犠牲にして、働いていたという人も少なくなかったのではないでしょうか。
今、24時間営業をやめることで、どれだけの従業員が家族との時間を取り戻せるかと考えるだけでも、やめる価値はあるのです。
従業員が元気で働ければ、より良い商品を考えられるでしょうし、サービスもより良いものを提供できるでしょう。
このように、従業員が元気でないと、お店の活気は良くならないです。
活気があって、美味しい料理のあるファミリーレストランならば、誰もが行きたいと思うはず。
それに、良いサービスを受ければ、一度でも行ったことのある人は、他のお友達を連れて来たり、家族を連れてきたりと、リピーターになってくれるのです。
このように、リピーターが増えれば、自然と売上は伸びるはずです。
24時間営業をやめることで、少しだけのリスクは背負いますが、得る者は大きいでしょう。