畳店

24時間営業の畳店が大ヒット

24時間の店には数多くの店がありますが、その中でも変わった存在の店として、畳店があります。
和室にはなくてはならない畳店。
24時間営業していれば安心、という方は少ないと思う方もいると思いますが、意外に大きな需要があるのです。
24時間営業している畳店は兵庫県のTTNコーポレーションという畳店です。
(参考：TTNコーポレーション)
70年以上の歴史を誇っている老舗畳店ですが、3年前から24時間営業のサービスを打ち出しました。

飲食店から依頼が殺到

一見畳で24時間営業というのは上手くいくのかイメージが付かない方もいると思いますが、お客さんとして依頼が殺到したのが飲食店です。
飲食店では畳を内装に使っているお店も多いですが、その張り替えをするタイミングがなく困っているという店が多くありました。
TTNコーポレーションの24時間畳み張り替えサービスでは、飲食店が閉店してからその店内からスタッフが畳を回収します。
その後自社の工場で職人が待機しており、畳を縫い始めます。
縫製が完了した畳を再度飲食店に搬送、設置を行い、開店前には元に戻すという流れで行われます。

売り上げは何と4倍にもアップ

作業は非常にスピーディに行われて、畳の張り替えに困っていた飲食店からの注文が相次ぎ、何と売り上げは4倍になったという実績があります。
飲食店側の大きなメリットとしてはやはり改装のために休業をしたり、店内の一部の利用を制限する事なく畳の張り替えができるという事です。
なるべく営業時間は多くしたいという飲食店は多いため、TTNコーポレーションのサービス内容は需要にしっかりマッチしていたのです。

TTNコーポレーションが行っていた仕事の内容自体はそれまでと全く変わらず、ただ営業時間を24時間にしただけというものなので、業種によっては真似をしやすいと言えます。
もちろんこれは畳店の事例のため、他の業種に当てはまらない可能性はありますが、ヒントとしてやってみるというのも一つの方法です。

日常的に畳店を利用する事は少ない方も多いと思いますが、こうしたサービスを知る事で飲食店をやっている知人に紹介したり、ビジネスの視点が広がる事にも繋がります。
また、TTNコーポレーション以外でこうした24時間で畳店を営業しようと考えた所はなかったのかというと、以前からアイデアとしては上がっていたようです。
(参考：大阪 たったっ畳)
ですが職人の方を24時間待機させるのはできないという声が多く、中々実行に移す所はありませんでした。
TTNコーポレーションはそれを誰もやっていないからチャンスと捉え、どうしたらできるかを考えたという訳です。
何かのヒントになるため、ぜひ参考にしてみてください。